FX初心者向け:新規エントリーの基本と注文方法

基礎知識

FX取引を始めたばかりの初心者にとって、「新規エントリー」や「注文方法」は少し難しそうに感じるかもしれません。しかし、これらはFX取引の基礎となる重要な概念です。今回は、FXの新規エントリーとは何か、そして様々な注文方法(成行、指値、逆指値、IFD、OCO、IFO)について、初心者の方にも分かりやすく解説しますね。


1. 新規エントリーとは?

新規エントリーとは、FX取引で新しくポジション(買いや売りの契約)を持つこと、つまり「取引を開始する」ことを指します。

FXでは、通貨の値動きを予測し、安いときに買って高く売る、または高いときに売って安く買い戻すことで利益を得ます。その最初のアクションが新規エントリーです。

  • 買いエントリー(ロングポジション):通貨が上昇することを期待して買うエントリー。
  • 売りエントリー(ショートポジション):通貨が下落することを期待して売るエントリー。

テクニカル分析を使って、チャートや指標を見ながら「いつ買うか」「いつ売るか」を判断することが大切です。


2. 新規エントリーの注文方法

FXでは、新規エントリーを行う際に様々な注文方法があります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるので、目的や状況に応じて使い分けることが重要です。

2-1. 成行注文(なりゆきちゅうもん)

成行注文とは、現在の市場価格で直ちに取引を行う注文方法です。

  • :現在のドル円のレートが「150.50」の場合、「今すぐこの価格で買いたい」と思ったら、成行注文を出します。この注文は即座に実行され、150.50円でドルを買うことになります。

メリット:即時に取引が成立するため、タイミングを逃さない。
デメリット:相場が急に動いた場合、予想外の価格で取引が成立することがある。

2-2. 指値注文(さしねちゅうもん)

指値注文は、指定した価格まで相場が動いた時に取引が成立する注文方法です。

  • :現在のレートが「150.50」で、「150.00まで下がったら買いたい」と考える場合、指値注文で150.00を設定します。価格が150.00円に達した時に注文が実行されます。

メリット:希望した価格で取引ができる。
デメリット:指定した価格に達しない場合、取引が成立しない。

2-3. 逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)

逆指値注文は、相場が指定した不利な価格に動いた時に取引を成立させる注文方法です。主に損失を防ぐために使われます。

  • :150.50円でドルを買ったが、価格が149.00円まで下がったら損失が大きくなると予測して、149.00円に逆指値注文を設定します。149.00円になった時に自動で売却され、損失を最小限に抑えられます。

メリット:リスク管理がしやすい。
デメリット:指定した価格まで到達しない場合、取引が行われない。


3. 複合的な注文方法

次に、FX取引では「複数の注文」を組み合わせることができる高度な注文方法もあります。これらを使うことで、エントリーや決済のタイミングをより柔軟に管理できます。

3-1. IFD注文(アイエフディー注文)

IFD注文は、「新規注文」と「決済注文」を同時にセットできる方法です。新規注文が成立すると、自動的に決済注文が発動します。

  • :150.50円で買いの指値注文を出し、その後価格が151.50円に上がったら自動的に利益を確定して売りたい場合、IFD注文を使います。150.50円で買いが成立した後、151.50円での売却が自動的に実行されます。

メリット:新規エントリーと決済を同時に設定できるため、手間が減る。
デメリット:新規注文が成立しなければ決済注文も実行されない。

3-2. OCO注文(オーシーオー注文)

OCO注文は、「2つの異なる注文」を同時に出し、片方が成立したらもう片方が自動的にキャンセルされる注文方法です。

  • :現在のドル円レートが150.50円の場合、「151.50円に上がったら売りたい」けれども「149.00円に下がったら損切りしたい」という場合に、OCO注文を設定します。価格が151.50円に到達して売却が成立したら、149.00円での損切り注文はキャンセルされます。

メリット:利益確定と損切りを同時に設定できる。
デメリット:片方の注文しか成立しないので、機会損失のリスクがある。

3-3. IFO注文(アイエフオー注文)

IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた高度な注文方法です。新規注文と、その後の決済(利益確定と損切り)を一度にセットできます。

  • :150.50円で買い注文を出し、151.50円で利益確定、149.00円で損切りをしたい場合、IFO注文を使います。新規注文が150.50円で成立した後、151.50円に達すれば利益を確定し、149.00円に下がれば損失を最小限に抑えて売却されます。

メリット:新規エントリーから利益確定・損切りまでを一度に管理できる。
デメリット:複雑な設定を行うため、初心者には慣れが必要。


4. まとめ

新規エントリーと注文方法は、FXの取引を行う上での基礎です。初心者の方は、まず成行注文や指値注文など基本的な方法をマスターし、慣れてきたらIFOのような複合注文も活用して、焦らず、少しずつ自分の取引スタイルを築いていきましょう!

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